パソコンは毎年のように性能が向上し、より高品質な新製品が発売されます。
より良い物を購入できるのは、喜ばしいことです。
しかしながら、自分にあったパソコンを選ぶとなると悩ましいものです。
おすすめのパソコンを聞いてもどの部分が良いのか分からない。
専門用語が入ると、もーお手上げ!
結局、何を選べばよいか諦めてしまいそうになりますよね。
そんな人には、パソコンの購入の失敗がイメージできると不安が和らぐかもしれません。
失敗を知っていれば、避けることができますからね。
少しでもパソコン選びの助けになれば幸いです。
よくある失敗を学び、避ける
パソコンなど高額な商品を買うとき、失敗するのではないかと不安になりますよね。
それは、何をすると失敗するのかイメージできていないかもしれません。
「君子、危うきに近寄らず」というやつです。
・・・ちょっと違うかな。
まっ、とりあえず、失敗を知って避けましょうと言う話です。
代表的な失敗を3つご紹介します。
失敗1.性能が足りない
失敗2.高額すぎる
失敗3.情報収集に時間をかけすぎる
それぞれ説明致します。
失敗1.性能が足りない
パソコンは性能に関する知識がないと、どれも同じに見えます。
実際、ぱっと見の外観だけではわかりません。
各パーツの型番を見て性能を調べ、総合的に判断してやっと分かるものです。
そんなものを初心者が買おうとすると、価格で判断するしかありません。
価格は分かり易い指標ですからね。
パソコンの価格は性能とほぼ比例します。
支出を抑えようと、安い商品を選ぶと、必然的に低い性能のパソコンを選ぶことになります。
性能の低いとどんな問題があるの?
簡単に言うと、快適性を損ないます。
なぜかというと、負荷がかかった際に待ち時間が多くなるためです。
イメージで例えるのであれば、
高性能は、キーボードで入力した文字が0.01秒後に表示される。
低性能は、キーボードで入力した文字が1秒後に表示される。
といった具合でしょうか。
(※極端な例です。低性能でも人間が体感できるほどの待ち時間はありません。)
このちょっとした待ち時間が常に付きまとうので、意外にストレスに感じます。
また更に負荷がかかるとパソコンの動作が停止し、操作を受け付けない状態になってしまいます。
俗に言う、フリーズと呼ばれる現象です。
安すぎるパソコンには快適性を損なうため注意しなければいけません。
失敗2.高額すぎる
[失敗1]を避けて、高性能のパソコンを買って快適に使おうという考えです。
これは、
・価格よりも時間を優先する場合
・他の手段がない場合
など価格の優先順位が低い場合にのみ有効な手段です。
高額すぎると何が問題なの?
問題点は一見すると無いように思えます。
しかしながら、「高額=高性能=なんでもできる」とは限らないという落とし穴があります。
高価なパソコンを買ったのに、やりたいことができないのは悲劇です。
パソコンには求められる方向性があります。
例えば、ノートパソコンは持ち運ぶために”軽さ、コンパクトさ”を追求しています。
その対価として性能面では妥協しています。
理由としては、高性能にすると重量が重たくなるためです。
原因を順番に解説すると、
1.高性能のCPUを搭載する
2.CPUの発熱量が大きくなる。
3.冷却用のクーラー大きくする必要がある。
4.パソコン本体を大きくする必要ある。
5.消費電力が増えるため、バッテリーを大きくする。
6.パソコン本体が重たくなる。
といった具合です。
喜ばしいことに技術の進歩により、発熱を抑えられた性能が良いCPUが開発されています。
また、年々性能は向上しています。
しかしながら、今後もノートパソコンは”軽さ、コンパクトさ”を優先し、”性能面”を妥協している点では変わらないでしょう。
上記のような理由から、性能を必要とした作業をしたい場合はデスクトップパソコンが使用され、
その他の場合はノートパソコンが使用されることが多くなっております。
金額で判断するのではなく、用途に合わせて購入を検討したいですね。
失敗3.情報収集に時間をかけすぎる
真面目な方ほど、基礎から学ぼうとします。
性能をしっかりと学んで理解して購入する、その姿勢は素晴らしいことです。
残念ながら初心者にとって、時間をかけて情報収集することは不都合が多いです。
不都合その1.学ぶ量が多すぎる
パソコンの歴史は意外と時間的に見ると浅いですが、知識の量は膨大です。
基礎から学ぼうとすると、とんでもない量を覚えることになります。
具体的には、
・パーツの名称(パーツとは:CPU、グラフィックボード、メモリ等)
・パーツの役割
・メーカー名、製品名
・製品ごとの性能比較(新旧製品の差、世代間の差)
を学ぶ必要があります。
不都合その2.性能を測る指標が理解できない
手元にパソコンがない場合や、初めて買う場合は勉強してもピンとこないと思います。
CPUの性能について例えると、
「intel Corei3 第11世代はコア数が2、スレッド数が4だったのに対して、第12世代はコア数が4、スレッド数が8になったため超快適!」
みたいなことを言われても、呪文のようにしか聞こえないと思います。
もともとの「intel Corei3 第11世代」の快適さを知らないから分からない…。
そしてどの程度快適になったかも分からない…。
なんなく全世代よりも「コア数とスレッド数が倍になったんだな」と事実は受け入れられても、その程度の理解しかできないわけです。
また、CPUにはベンチマークテストという性能を数値化するソフトがあります。
ここで、10000点です。とか点数を言われても何がすごくて、何がすごくないのかがわからないと思います。
結局のところ、パソコンを複数台保有して経験を積まないと、性能を知ることはできないのです。
勉強した先が、結局は経験がないと理解できないということを知って頂ければと思います。
不都合その3.かけた時間に対して、学んだ知識を活かす先が少ない
パソコンを購入した後、知識を活かす場所がないのが問題でもあります。
使うとしたら、
・2台目購入
・故障時の原因究明
・知的欲求
くらいなものです。
パソコンが好きでたまらない人や仕事で使う人には、良いかもしれません。
私が言うのも変ですが、ですが、ExcelやWordが使えるわけでもないし、もっと有意義なことに時間を咲いたほうが良いかと思います。
まとめ
失敗からの教訓をまとめると、
・低性能は買わない
・高額なものが最善とは限らない
・時間をかけても性能を理解するためには、経験が必要
となりました。
要約すると、適切な性能のパソコンを時間をかけすぎずに選びましょう。
というなんとも「できるならやっとるわ!」怒られそうな結論になってしまいました。
これらの失敗には共通点があります。
「買えるものから選んでいる」ということです。
失敗しないためには、視点を変えて「用途に合ったものを選ぶ」ということをしなければいけません。
例えば、靴を買いに行くとき、店頭に並んでいるものの中から、金額や性能を基準に選びますか?
どんな状況で使いたいかを頭でイメージして買いに行くのはないでしょうか?
通勤用?普段遣い用?おしゃれ用?登山用?いろんな用途があります。
それぞれに最適解があります。
登山用に革靴を買うような失敗をしないためには、店員さんに「登山用の靴を探してます」と伝えるだけです。
そうすることで、必要以上の情報収集に時間をかけずに用途に合った選んでくれます。
失敗しないためのポイントは
1.用途を明確にすること
2.専門店に向かい、店員さんに伝える。
これだけです。
さて、最後に質問です。
あなたはパソコンで何のソフトウェアを使いたいですか?
これがイメージできればパソコン購入の方向性が決まり、失敗が減るかもしれませんね。
少しでもパソコン選びの助けになれば幸いです。
ではではノシ